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先日、所内の勉強会で仕事に間違いのない人の話が出ました。完璧な感じなのですが、内容は昨年を踏襲しているだけであり、それでは進歩がないのではないかという話です。こうした中、最近出版された「稲盛和夫魂の言葉108」に次のような記述がありました。
平凡な人材を非凡に変えるものとは、やはり日々の積み重ねなのです。その日その日を懸命に生き、こうした一日が幾重にも積み重なっていくこと。この継続こそが、その人の能力を育て、成長させるのです。「継続は力なり」と言いますが、まさにそのとおりです。
ここで気をつけなければならないのは、継続が大切だといっても、毎日を何の反省もなく、ただ同じことをやって過ごしていては何の意味もありません。
継続とは、同じことの繰り返し、すなわち反復とは異なります。昨日よりも今日、今日よりも明日、明日よりも明後日と、わずかでも改良点や改善点を見つけ出し、つけ加えていく。
常に創意工夫と、より良くしようという心がけを忘れないこと。それが蟻の一歩であろうとも、前進は前進です。積み重なれば大きな差となります。このように通い慣れた同じ道を歩まずに、創意工夫を積み重ねながら継続することこそが成功への近道なのです。
以上です。
私達は、得てして昨年を踏襲しがちです。私自身もそういう傾向があります。例えば、昨年の文章の日付だけを変えたり、昨年と同じ会計処理をすれば間違いないと考えたりします。しかし、それでは進歩もないし実力も向上しません。
なぜ、反復するのでしょうか?それは楽だからだと思います。
また、ミスも少ないからかもしれません。
しかし、私どもの仕事で言えば「税法」は毎年改正がありますので、昨年を踏襲すると思わぬミスをしてしまうかもしれません。業績をお客様に説明するにしても、今よりもっとわかりやすい資料で説明が出来ないかといったことも考える必要があります。
あらためて「継続と反復」似て非なるものだと感じた次第でした。
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